2021/11/29 16:31
カルナの定番スウェットアイテムは、主に2種類の裏毛を使用しています。
本日はそのうちのひとつ、「吊り裏毛」についてご紹介します。
「吊り裏毛」とは、吊り機と呼ばれる旧式の吊り下げ型編み機で編まれる裏毛で、ビンテージのスウェットでよく見られる素材です。
吊り機は、今ではとても希少な機械で、現役で動いているものは世界中探してもほとんどありません。
高速編み機とは違い、非効率で1時間に1メートルしか編み上げられない上に、その機械を調整する技術を持った職人も少なくなっているため、生産が困難なのが現状です。
ゆっくり丁寧にストレスをかけずに糸を編むことで、糸や生地への負担が少なく、手編みに近い柔らかな風合いに。
機械の構造から、現代の一般的な裏毛とは組織が異なり、ループが長く独特のテンションに仕上るのも特徴です。
空気と一緒に編んでいるかのような絶妙なボリューム感、ソフトな肌触りによって、美しいシルエットを表現。
今の時代とは逆行しているようにも思える技法ですが、 ビンテージの洋服に通じるようなどこか懐かしい、愛着を感じさせる風合いはファンも多く、伝統ある機械と熟練の職人技が融合した素材です。
https://elleshop.jp/contents/mailmagazine/20210926/letter.html?pid=es_20210926_lf_kalna_detail